今回は、普段の生活を振り返り、改善していくことから 「イライラの芽」 を摘んでいく方法を、私の体験をベースにご紹介します。
- 最近いつもイライラしている。なんとか穏やかに過ごしたい。
- なるべく怒らないで子育てがしたい。
- イライラしないための具体的な方法が知りたい。
という方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
子どもを日常的に怒ることの重大なデメリットを、『子どもの脳を傷つける親たち』という本を通じて知った私。
自分の行いを反省し、理不尽に怒ったり、声を荒げたりすることをやめようと決意しました。
→友田明美著「子どもの脳を傷つける親たち」【解説・感想】マルトリートメントを改めるきっかけに
ですが、頭では分かっていても、実践するのはなかなか難しく「意思」の力だけではどうにもうまくいきませんでした。
そこで、今回ご紹介する3つのステップを実践することで少しずつ「イライラの芽」摘んでいき、「無理をしない努力」を意識的に行ってきました。具体的には以下の通りです。
- 一日を思い返し「イライラしやすい状況」を洗い出す。
- 「イライラしやすい状況」に対して「対応策」を考える。
- 「対応策」の中から、実践できそうなものから優先的に実行に移していく。
体質改善に近いイメージで多少の時間は掛かりましたが、じわじわと確かな効果を実感できる方法です。
前提:叱るべき場面は押さえておく
「理不尽に声を荒げることをやめよう」と言うと、子どもをまったく叱らない子育てをイメージする方がいますが、私が目指したいのは、そうではありません。
子どもが、次のようなことをしたときには、しっかりと叱ろうと思っています。
- 生命に関わるような危ないことをしたとき」
- 「『大事なこと』に関するルールを破ったとき」
- 「人に迷惑をかけるようなことをしたとき」
上記の内容は『6歳までの子どものほめ方叱り方』という本の内容を参考にしています。紹介記事も書いていますので、興味のある方はそちらもご覧ください。
→植松紀子著「6歳までの子どものほめ方叱り方」【解説・感想】叱る場面はたったの3つ
ステップ1:「イライラする状況」を洗い出す
冒頭にも書きましたが、理不尽に怒るのがよくないと頭では分かっていても、「怒り」を「理性」で抑えるのは難しく、私はなかなかできませんでした。
でも、よくよく振り返ってみると、瞬間的にカッとなってしまう時というのは「イライラしやすい状況」がベースにあって、さらにそこに「自分の思い通りにならないこと」が重なった場合がほとんどです。
それなら、そうした「イライラしやすい状況」を見直していけば、不必要に声を荒げてしまうことも減るのでは?と考えました。
そこで、次のようなことをしました。
【ステップ1】普段なにげなく過ごしている1日を思い返し、「イライラしやすい状況」を洗い出す。
すると、かなり再現性があることに気づいたのです。
例えば、朝子ども達が小学校や保育園に行くまでの時間。
朝ごはんを用意して、着替えを促して、自分自身の身支度をして…
タイムリミットがある中で多くのことをこなす必要があるため、少しでも予定が遅れると一気にイライラモードに。
それから、子どもを連れて日用品の買い物をするとき。
1週間分のまとめ買いをするので、買い物の量自体が多いため、スーパーを一回りするだけで本当にぐったり…。
など、他にもいくつかあります。
ステップ2:「対応策」を考える
具体的にイライラしやすい場面を洗い出すことができたら、次のステップです。
【ステップ2】「イライラしやすい状況」に対して「対応策」を考える。
先の例で言うと、
【登園・登校前】
- 朝は子ども達を早く起こし、時間的な余裕を持てるようにする。
- 朝食をシンプルなものに変え、用意に時間をかけない。
- 化粧の行程を減らし、私自身の身支度に時間をかけない。
【買い物に行くとき】
- パパに子どもを見てもらっている間に自分一人で行き、買い物に子どもを連れていかない。
- 宅配サービスなどを利用し買い物自体に行かなくて済むようにする。
- 子どもを連れていかざるを得ないときは、その日に必要な分を最低限買ってくる。
などが思いつきました。
ステップ3:実践できそうなものから実行する
最後は、
【ステップ3】「対応策」の中から、実践できそうなものから優先的に実行に移していく。
ポイントは、自分一人の工夫でやれることから始めてみること。
「子どもを早く起こす」や「パパに子どもをみてもらう」などは、自分以外の家族の協力を得られないと難しいので、こういうものは後回しです。
私の場合は、朝の時間的な余裕を確保するため、自分の身支度にかける時間と労力を少なくしました。
化粧をよりシンプルにし、着ていく洋服の組み合わせをワンパターンに固定。(仕事場で制服に着替えるので、私服に関しては不潔でなければ良いと割り切りました。)
こんな具合で少しずつ “やるべきこと” を少なくし、“よりラクにできる方法” へとシフトしていきました。
自分を無理させない・疲れさせない工夫を少しずつ積み重ねていくと、徐々にですがイライラせずに穏やかでいられることが増えていきました。
また、イライラしやすい状況を避けるのと同じくらい大切だと思うことが、自分の体調を整えることです。
イライラの原因は身体的な理由であることも多いからです。
寝不足である、仕事で疲れている、お腹が空いている、腰が痛む、生理中である…
こういうときって、やはりイライラしがちです。
当たり前だと思われるかもしれませんが、意外と盲点になっている方も多いと思います。
自分の力では避けがたいものもありますが、対策ができるものは対策をしておくに限ります。
まとめ
今回は、普段の生活を振り返り、改善していくことから「イライラの芽」を摘んでいく方法を、私の体験をベースにご紹介しました。
自分の生活を振り返ったり、対応策を考えたり…最初は正直、面倒くさいかもしれません。
しかし、なかば無意識に送っている一日を改めて見直してみると
「こんなに大変なことを毎日やる必要があるのだろうか?」「けっこう自分って無理してたのかも…」
といろいろな気付きがありました。
この記事が、読者の皆さんの「イライラの芽」を摘むことに、少しでも貢献できれば幸いです。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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