- 自分の天職ってなんだろう?
- 今の仕事を続けてもいいのかな?
- そもそも、自分がどう生きたいのか分からない…
このように思ったことはないでしょうか?
この記事では、松田隆太さんが書かれた
『他人がうらやむような成功をしなくても幸せな「天職」を生きる』
をご紹介します。
本書は、タイトルの通り “幸せな「天職」を生きる” 方法を教えてくれる作品です。
“地味で普通だけどすごく幸せ それは実は稀有な成功です!“
必ずしも大きな決断をしなくても、私たちは”「天職」を生きる”ことができます。
「天職」=「職業」という常識をくつがえし、幸せな生き方を示してくれる本書を、もう少し詳しくみていきましょう。
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『「天職」を生きる』の基本情報
基本情報
- タイトル:他人がうらやむような成功をしなくても幸せな「天職」を生きる
- 著者:松田隆太
- 出版社:株式会社青春出版社
- 出版日:2023年9月30日
- 項数:237頁
著者紹介
松田隆太:
(株)天職プロデュース 代表取締役。キャリアデザイン協会®代表。天職プロデューサー。(中略) 立教大学卒業後、20種類の仕事を経て、現在は天職、起業など各種講座を主催する天職プロデューサーとして天職を見つけたい人、適職に悩んでいる人、好きなこと、やりたいことに迷う人々に一歩を踏み出す力を与え続けている。
そもそも「天職」って?
ずばり、天職ってどんな職だと思いますか?
一般的には「天職=ある特定の職業」という意味で使われることが多いですが、著者は次のように捉えてます。
天職とは、「自分を活かした生き方」そのもの
本書のタイトルも『「天職」を生きる』です。職業は、それを体現するための一つの要素に過ぎないと考えます。
天職は「次の2つを両立した生き方」です。
- 楽しく、充実感を持ちながら生きること
- 仕事で自分が望む成果を出し続けること
今までの「天職」のイメージとは、かなり異なりますよね。
そのため天職を考えるとき、今まで常識とされていた6つの意識改革が必要になります。
- 天職は、一つだけとは限らない
- 天職は、すぐに軌道修正してOK
- 天職に、年齢制限はない
- 天職に「資格・学歴」は関係ない
- 天職は、どんな人でも手に入れられる
- 天職に「定員」は設けられていない
今では「副業」「複業 (パラレルキャリア)」も以前ほどめずらしくなくなっています。
キャリアや生き方が多様になり、就職したら定年まで同じ会社で働く人も少なくなっていくでしょう。
仕事はサーフィンで波乗りをするように、その時々で変えていってもいいのです。
また、学歴や資格も必要条件ではなくなってきます。
どんな人でも、自分の持ち味を活かし「天職を生きる」ことはできるのです。
天職さがしは自分を知ることから
天職をみつけるための3つの軸があります。それは「ワクワク」「資質」「能力」です。
” 自分は何が好きで、何に向いていて、何ができるのか?”
自分のことを自分でよく理解できると、天職を生きやすくなります。
天職をみつける「3つの軸」
ワクワク
ワクワクは、「やりたいこと、好きなこと、興味関心があること」です。
ドキドキ・ウキウキなどの興奮・高揚感を想像するかもしれませんが、
「温泉に入るとやすらぐ」「田舎で自然豊かな暮らしをしたい」など
- 穏やかな気持ちになる
- やすらぐ
- 落ち着く
なども「ワクワク」に含まれます。
注意したいのは、”「世間一般の常識、人の意見、価値観」など、「自分の外側」からやってきたワクワク” です。
「かっこいい高級車が欲しい」
「年収1000万円ほしい!またはそんなパートナーと結婚したい」
心からそう思っているのならいいですが、周りに流されている可能性もありますよね。
「自分自身の心の声、感性」など、「自分の内側」にあるワクワクは、ふとしたことですぐに消えてしまうような、かすかなインスピレーションのこともあります。ぜひ、自分1人の時間を確保して、自分の心の声を澄ませて聞いてみてください。
素質
素質は、先天的に持っている「向いているもの、もともと備わっているもの」です。
「細かな作業が得意」「コツコツやれる」など持って生まれた性質です。
また、性格面だけでなく「日本人である」「男性である」「背が高い (身体的な特徴) 」なども素質に含まれます。
自分では気づきにくい「素質」を探るために、次の2つの質問が役にたちます。
- あなたが「子どもの頃から人に言われていたこと」はなんですか?
- あなたが「人からほめられること」はなんですか?
自分にとっては当たり前でも、他人から見るとすごい!というものを、あなたはすでに持っているかもしれません。
能力
能力は、後天的に身につけた「できること、あとから身につけたこと」です。
例えば、医療職であれば、迅速な判断能力、医療の知識・スキル、医療に関する対人援助スキルなどが挙げられます。
「資格」はある一定のスキルを証明してくれるという意味で、「能力」に含まれます。
こちらに関しても、次の質問をしてみて下さい。
- あなたが「人から頼まれること」はなんですか?
- あなたが「今までの教育、訓練、実務の中で身につけたこと」はなんですか?
特に頼まれごとには、自分では気づきにくい「能力」が含まれている可能性があります。
ワクワク (やりたい) ことファーストで天職を考える
天職は、「ワクワク」「資質」「能力」の3つが重なるところです。
このときに大切なのは「ワクワクありき」ということ。
「資質」×「能力」は、いわゆる「適職」といえますが、これだけでは「天職」とは言えません。
「ワクワク」を起点にした天職の見つけ方をみていきます。
「ワクワク」「素質」があるが「能力」がない
これは、「天職一歩手前」の状態です。
入職したての頃や、未経験の業界に飛び込んだときによく起ります。
「能力」は後天的に身に着けられるものなので、あとはそれを習得するだけで「天職」になります。
「ワクワク」「能力」があるが「素質」がない
例えば、もともと大らかな性格でも、仕事では「細やかな作業」が求められる場合があります。
性格は「素質」なので変えられませんが、工夫次第で「天職」になります。
この場合は、人の力を借りる( 自分にない素質を持っている人と仕事をする )、ツールの力を借りるなど、外部から自分に足りない素質を補います。
今すぐに「天職」を生きるには
今の仕事を辞めずに「天職」を生きることもできます。その方法は大きく2つ。
- 今の仕事に「ワクワクの要素」を新たにつけ加える工夫をする
例えば、ゲームが好きなら「単純作業をタイムトライアル化してしまう」など、ゲーム的要素を仕事に取り入れていきます。
仕事を楽しむために、作業のやり方・環境・ツールなどを工夫するやり方です。
- 仕事以外の「心や身体の喜び」になることでエネルギーチャージをする
いわゆる「趣味」を充実させて、全体でバランスを取る考え方です。
“楽しく、充実感を持ちながら生きること” を趣味で満たし、”仕事で自分が望む成果を出し続けること” を今の仕事で達成していきます。
おわりに
著者は、 アイスクリーム屋さんの例え話の中で “「好きでもないバニラ」をムリに食べ続けるのはやめよう “といいます。
無難で、多くの人がする選択であっても、自分が本当はチョコミントが好きなら、堂々とチョコミントを頼んでいいのです。
天職を生きる上でもまったく同じことが言えます。
周りの当たり前に惑わされず「本当はどうしたの?」と自分に問いかけてみてください。
この記事でご紹介したのは本書のごく一部です。興味を持っていただけた方は、ぜひ実際に手にとってみてください。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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【天職をテーマにした書籍】
・ 安廣重伸『今すぐ会社を辞めたい人の天職診断 パーソナルタイプから導く隠れた才能の見つけ方』
・ 【電子書籍】中越裕史 『好きなことが天職になる心理学』
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