今回は、我が家で実践している「デジタル教育」についてお話したいと思います。
先にお断りしておくと、私は「デジタル教育」の専門家でも何でもなく、子ども達に特別な教育を施しているわけでもありません。
「デジタル」「IT」に関してまったくの素人ながらも、子ども達が「今以上にデジタル化が進んでいく社会」で生きていくために、親としてできることを模索しています。
共働きで忙しい毎日を送りながらも、なんとか実践できていることをご紹介するので、
- 「デジタル教育って、何をすればいいの?」
- 「理想論ではなく、忙しい中でも無理なくできることを知りたい」
という方のお役に立てると思います。
参考にさせて頂いた書籍はこちら↓。それぞれ解説記事も書いていますので、興味のある方は覗いてみてください。
→松林弘治著『シン・デジタル教育 10年後、わが子がAIに勝つために必要なこと』【解説・感想】
→『デジタルで変わる子どもたち―学習・言語能力の現在と未来』【解説・感想】
そもそも「デジタル教育」って何?
本題に入る前に、そもそも「デジタル教育とは何か?」について少しお話ししようと思います。
「デジタル教育」のはっきりとした定義はありませんが、一般的にはICT教育―従来の教育に「情報通信技術」を取り入れた教育手法のことを指すようです。
- タブレットを使ってインターネットで調べものをする
- デジタル教科書で参考動画を視聴する
- パソコンで資料を作ってそれをプロジェクタに投影して発表する
などがその具体例になります。
この記事では、一般的な「ICT教育」に加えて、「デジタル・テクノロジーについての興味・関心を広げる」取り組みを含めて「デジタル教育」と捉えています。
我が家の「デジタル教育」
親である自分がデジタル・テクノロジーについて学ぶ
恥ずかしながら、私はデジタル・テクノロジーにはだいぶ疎い方です。
ですが、子ども達がスマホやパソコンといったデジタル機器に興味を持ち始めたことをきっかけに、学び始めるようになりました。
「こんなに早いうちから、スマホのアプリで遊ばせて大丈夫なのか?」
「インターネットにはどんな危険が潜んでいるのか?」
こういった疑問に、自分なりの“答え”がないまま、子どもに与えるのはなんだか不安だったんです。
基本的には本から学ぶタイプですが、自分にとってちょっとハードルの高いテーマは、インターネットサイトや詳しい方のブログ、YouTube などを利用して勉強しています。
毎日の通勤時間に、車中でAudible (本の朗読アプリ) を聴いたりもしています。
最近では夫と長男が二人で楽しんでいるポケモンGOのについて調べてみました。自分に知識があれば、
「ポケモンGOって、どうして今いる場所が分かるんだと思う?」
と、話しながら「人工衛星」や「GPS」の仕組みをさりげなく教えてあげたりもできるわけです。
「ふーん、そうなんだ。」で終わってしまうことがほとんどですが、たまに子どのアンテナに引っかかり、もっといろいろ調べたい!となることもあります。
自分にとって無理なくできる方法で、楽しく学び続けていくことが、子ども達の興味・関心を広げることにも繋がっていくのかなと思います。
学習用のアプリをうまく利用する
スマホの学習用アプリについては、プレイする時間や回数を決めて、「やりすぎ」には注意しています。
本で紹介されているものや比較サイトで評判がよいものを参考にしながら、無料でできるものを中心に利用しています。
ダウンロードしたら初めに、どんなアプリなのか実際に自分でやってみます。
そこで、「難易度」や「楽しく学べそうか」「簡単に課金ができるようになっていないか」などをチェック。
最近では「無料」とは思えない程、内容が充実しているものが多くてびっくりします。
小学1年生の息子は 「かんじろうの冒険1」 というアプリがお気に入り。
小1で習う漢字の「読み」と「書き」をクイズ形式で学ぶことができます。
ロールプレイングゲームのように課題をクリアするとレベルが上ったり、集めたコインでアイテムを買ったりできます。
宿題として、漢字を何度もノートに書いて練習する姿からは「やらされ感」が漂っていますが、スマホのアプリなら、遊びの延長線として楽しんでできるのがいいことろです。
デジタル・テクノロジー系の教育番組を子どもと一緒に見る
時間に余裕のある休日には、デジタル・テクノロジー系の教育番組を子ども達と一緒に見るようにしています。
録画しておいた「Why!?プログラミング」「テキシコー」「TAKE TECH(テイクテック)」などを見ることが多いです。
全部 NHK の番組ですが、決して回し者ではありません(笑)。
しかしさすがは公共放送、子どもが理解しやすいように作り込まれていますし、改めてしっかり見ると大人でも勉強になります。
この時、ただ単に番組を眺めるのではなく、子ども達に「これからどうなると思う?」「これ、学校で見たことある?」などと、なるべく話し掛けるようにしています。
また、テレビの内容を“現実の世界”で確かめる・試してみる経験も大事にしています。
例えば、番組で「トイレのタンクの仕組み」についてやっていたら、自分の家のトイレの貯水タンクの蓋を開け、トイレの水を流して動きを確認します。
「自動ドアのセンサー」が紹介されていれば、お店の前でセンサーを探してみます。
こういった経験は、子どもにとって刺激的であるらしく、
「すごーい!本当にこうなってるんだね。」
といい笑顔が返ってきます。
基本的なパソコンの操作を教える
スマホやタブレットは、幼児でも簡単に扱えるくらい感覚的に操作できます。
ですが、パソコンの場合は「練習」が必要かなと思います。
「クリック」「ダブルクリック」「ドラッグ」と言ったマウスの基本的な操作は、小学1年生の息子であっても意外と難しいらしく、最初の内は少し苦戦していました。
ホームポジションをキープしたままタイピングをするもの、案外難しいですよね。
タイピングに関しても、ゲーム感覚でできる無料サイトを利用して少しずつやらせていますが、息子にとっては単調に感じられるのか、割とすぐに飽きてしまうので無理強いしないようにしています。
また、検索の仕方なども教えています。
我が家では、YouTubeの動画を1日1本見ることを許しているので、どういったワードを打ち込めば見たい動画にたどり着けるのか、試行錯誤をさせています。(ローマ字入力ができないため、私が代わりに検索窓に打ちこみます。)
検索するワードが一つ違うだけでも、検索結果が違ってくるということを体験として理解できますし、繰り返すうちに、欲しい情報に辿りつくためのコツを掴んでもらえたらいいと思っています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
目新しいことはなにもなかったかもしれませんが、これが等身大の我が家の「デジタル教育」です。
むしろこれくらい “しょぼい” 方が、肩肘張らずに多くの方が実践できるのではないかと思います。
一番大切なのは継続できることなので「無理がない」ことが大前提です。
これからも子ども達の未来を想いながら、我が家の「デジタル教育」を進化させていけたらいいなと思います。
この記事が、なにかお役に立てれば嬉しいです。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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